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2018-05-16

熊谷さん

風邪っぽくて、やる気も起きないし・・・と思い、久々に、美術館へ行った。(出産して初めてかもしれない!)

前々から見たかった熊谷守一展。

私の良く知っているあの赤い線が際立った、シンプルな絵とは違って、若い頃の闇の絵の展示もあり、熊谷さんの人生を知る興味深い展示だった。

でも何と言っても、私が魅了されるのは色。
色についても、色彩心理や色彩学などにも興味を持ち、科学者のようにいろんな観察や分析を行っていた熊谷さんだからこそ、たどり着いた表現なんだな・・・と。
濁っているような中間色なのに、とても美しい。色の組み合わせ、明度彩度の組み合わせ・・・奥の深い色の世界を自在に操っているかのようで、私は見入ってしまった。

図録から

かたばみにいぬのふぐり


黄菊

展示場を歩き進むと、晩年になるにつれ、線はどんどんシンプルになっていく。
私はついディテールに捉われてしまう。いつか私も年を重ねるとその境地に至る時が来るのだろうか・・・なんて考えながら、久々の美術館を堪能した。(ちなみに玄さんも美術館デビュー。半分寝ていて、半分は起きて動物の絵なんかを見ていた・・・)

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