2023年のはじまり
2022年はなんだか遠い記憶のような気がするほど、目まぐるしく過ぎていきました。
なんだろう。なぜか、わくわくした新しい空気とは反対の、悲しさ、寂しさ、絶望、みたいな負の雰囲気の方が強いような(私の気分)年末年始だったなあと思っていたら、そんな負の気分に誘われるように、子どもたちが順番に急性胃腸炎(ノロウィルス)にかかっていった。数日それに付き合っていたら、案の定私もかかり、まさに寝正月。
あったかい日差しの中、横になって、元気になったこども達の様子をおかしく見ていたら、なんとも言えない幸せな気分を思い出した。あ、これ産後の時みたい。何にもせず、横たわり、子どもの息遣いや動き、鳴き声に耳をすます。その時にしかないその時間を味わっていたあの産後の時間。
ちょうどシュタイナー幼稚園をされている虹乃美稀子先生の満月の日に更新される「小さな声が聞こえるところ」というエッセイ(ブログ)を読んだら、“自然の時間”を大事にする〜という山極寿一博士のお話が取り上げられていた。(ぜひ読んでみてください〜)
「自然な時間」とは何か。それは赤ちゃんを育てる親の時間や高齢者の時間、障害者の時間だと言います。つまり、「生産的」ではない時間。
やや、と思う。あ、そうなのか、って。生産的なことを追い求めるがために自分自身に否定的な感情を持ったり、仕事だからとか、時間がないからとか、大人の都合を振りかざしていると、何か大切なことを見過ごしていたりするんだなあ。。。とつくづく思い直した。横たわりながら感じていたあの幸せな気持ちは、自分次第で日常の端々にあるものなのだなと。。
心静かな年始。小さなことに耳をすませていきたい。「自然な時間」を大切に。子どもたちとの時間や他の誰かと共有する時間を楽しんでいきたいなと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。