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diary
2011-05-04 | in Umeå, Life, Uncategorized

昔のもの

ここの町の図書館は大きいということもあるのだが、以前住んでいた南の方では全く見かけなかった本がたくさんある。

私がいつもチェックするコーナーはもちろんテキスタイルにまつわる本。

北の地方に伝わる織りや編み物の本に私は興味津々。帰国を決めた今、帰る前に・・・とばかりに、山ほど借りてきた。

昔の本は内容もステキだが、写真やレイアウトの仕方なども見ていておもしろい。

たくさんある編み物の本。最近日本でも北欧やこちらヨーロッパの模様編みの本がたくさん出ているようだが、やはり地方によって異なる色や模様はとても興味深い。

これは北の方に伝わる手袋の例。 この本の中の手袋はほとんど赤・青・黄・緑色の毛糸による模様。北の民族サーミカラーである。

ちなみにこれは前私が住んでいたエーランド島に伝わる手袋。 色がシンプルである。そしてエーランド島にふさわしく花のデザインが主流だ。

織りやまた皮物の本も、豊富でいくらでも借りたい本がある。知りたいこと やってみたいことが山ほどありすぎて、一生かかってもやりきれないんじゃないかと途方に暮れると共に こんなに自分の興味センサーが反応する場所に身を置けたことをうれしく思う。

どこにいてもだが、昔のものから学ぶことがいっぱいだ。

2011-05-02 | in Umeå, Life, Uncategorized

ボルボリ~

4月30日 スウェーデンのどこの村でも大きな火が焚かれる。

ボルボリ~(valborg)と呼ばれるこの風習。 春の歌を歌ったり みんなで火を囲んで春のはじまりを喜ぶのである。

気がつくと太陽はいつまでも高いところにあり もうすでに 夜10時近くまで明るい。日に日に辺りは変化し、急速に生命力を増している。

ある人が この喜びの春が巡って来るから、厳しく辛い冬があるとしても やっぱりここが好きなんだと言っていた。 

自然の厳しさを受け入れ、またそれだからこそ、自然の恩恵に感謝するここの人々は やはり豊かだと思う。 

今日から5月。 刻々と移り行く春を見逃さぬよう 残りの日々、満喫しよう。

2011-04-29 | about works, diary, Sweden life

子供ちゃん

ちいちゃいエプロン。 

こんなサイズで良いのかな・・・と多少不安になりながらも 今週末3歳の誕生日を迎えるエルサへのプレゼントを作った。

ミシンがないからどうしようかなーと思いつつ子供用品売り場をひと通り眺めた後、やっぱり自分の布で作ろうと思いなおし 手縫いを試みた。 ちくちく夜な夜な ちいちゃいエプロンを縫う。

ということで布も手刷りなので100%ハンドメイドエプロンである。

2011-04-26 | in Umeå, Life, Uncategorized

日々喜びの春

なつかしのものに出会う。

つくしちゃん。 スウェーデンにもいた!

ピピピ チュチュチュ ピロピロピロ チャーチャーチャー

何十種類もの鳴き声があちこちで呼び合っている。

あの静の冬と比べたら パラダイスのような音である。

そして、小川が流れる田畑には今まさに緑が戻ってこようとしている。

緑があまりに緑でまぶしい。 

2011-04-24 | diary, Sweden life

シティライフ

私のまわりにはストックホルムよりヨーテボリの方が好きという意見の方が圧倒的に多い。

私はストックホルムも好きなので、ふうん・・・といつも聞き流していたのだが、今回の1週間の滞在で、その意見に賛同である。 というのも、少々寒い北国からやってきた反動からかもしれないが・・・

なんといっても ここには もう春が!

いたるところに花が咲きはじめている。

もういくら胃袋があっても足りないくらい行ってみたいカフェがたくさんあって

現に 1週間の滞在で 毎日ものすごい歩いていたのに 太った私。

トラムが走る町。 でもたいていは 歩けるくらいの大きさの町である。

私は 運よく滞在した友達のアパートが町の中心地だったので ほとんど歩いてまわった。

アパートもとても静かで居心地が良い。

アパートから自転車でカフェが立ち並ぶ通りを抜けて大学へ通う友人。私の田舎暮らしとはまるで別世界。

大学もとても良い環境である。

大きな窓辺のアトリエ。

みんなそれぞれ 個性的な作品を作っていて 個人スペースを見てまわるだけで 刺激的でおもしろい。

そして何といっても ここヨーテボリの良いところは、近くの島にふらっと遊びにいけるところである。

1日とても天気のいい日に 友人おすすめの島へ 小旅行をした。

全く時間もお金もかからない距離に こんな別世界があるなんて・・・ なんてすばらしい!

羊さん達もたくさんいました。

あまりの気持ち良さに6時間近く島に滞在していた私達。

美術館やセカンドハンド、カフェめぐりも楽しいけれど、結局自然の中のハイキングを1番満喫したのでした。

ともあれ、ヨーテボリ。とてもいいとこ。

2011-04-21 | in Umeå, Life, Uncategorized

渡り鳥と共にやってきた春

1週間春のヨーテボリで過ごし ここウメオに帰ってくると うれしくもほとんどの雪が解けていた。

こんなにたくさんの雪がいつか解けるなんてうそだ・・・と思っていた日々も終わりです。

そしてその大量の雪は 解けて

畑の中に湖をつくっていた。

そして、渡り鳥たちでおおにぎわい。

最近また図書館で見つけて読んだ‘ニルスのふしぎな冒険’ を思い出した。

実際の地方に基づいていて、しかも鳥たちの目線で繰り広げられる冒険に 知っている地名もたくさんでてくることも手伝って、のめりこんで読んでしまった。

そして、その後 馬のいる牧場の上を少し低く飛んでいく渡り鳥の群れを見ると あ、また馬たちをからかって飛んでいくよ、と思ったりしてしまう。

  

さて、この雪がつくった湖の上で羽をやすめている渡り鳥たちを見にいこうと近づいていったのだが・・・

鳥たちは私に気づくと、ガアガアと鳴き叫ぶ。

人間だ 人間だ 人間が来るぞ と言われているようである。 

私が近づく前に飛び去ってしまうので、全く近くで見物することができない。 人間に餌をもらって過ごしている鳥たちとは違って、人間に対して警戒心が強いようで、ああ、この厳しい大自然を旅してきたアッカ達のような鳥なんだなと思った。(アッカとはニルスと一緒に旅をしていたガンの隊長)

そしてまだ少し湿った足元を見ると なんと

春一番を見つけてしまった!

やっぱり やっぱり 春1番は黄色い花だった!

しかし、南のエーランド島に咲いていた春1番の黄色い花とは姿が違うが、日本で言う福寿草である。

待ち焦がれた春の花に出会った記念すべき日である。

足元には小さな生命が芽吹きはじめていた。 力強い凝縮されたような色から 生命力を感じる。

春なのです。

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