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2013-02-12

お気に入り – 4 –

お気に入りの本はたくさんあるけれど、スウェーデンから買って帰ったこのお花の本は中でもお気に入り。

私が学んだ学校には、ステキな憧れのお庭があって、私もいつかあんなお庭のひとかけらでもいいから作ってみたいと密かに夢見ている。

この本は、この作者のお庭で摘んだ花が59のブーケにディスプレイされ、それらの写真と共に季節ごとのガーデニング日記が添えられているものだ。彼女のお庭はため息が出るほどステキなのだ。

この本全体に広がる写真の色や雰囲気が、どれもスウェーデンの空気を映し出しているようで、眺めているだけで、切ないような気持ちになる。(それはなつかしいとかではなく、秋のだんだんと日が短くなっていくやわらかな日差しや、春を待ちわびている冬の白い世界の静けさ、春の明るくみずみずしい生命力があふれる色彩などが思い出されて)

3月の写真。雪の結晶と、小さなアイリスがはかなく咲いている。

4月の写真。右の花は、花びらに赤いチェック模様が入っていて、初めて見た時びっくりしたのを覚えている。

いつかこんな花を・・・なんてあれこれ考えたりしながらページを何度もめくる。

現実には、今の祖母の家の庭は・・・ほぼ畑となっているので、ガーデニングのガの字もない状態。

私は、ガーデニングや野菜づくりなど、興味は有りつつも全くの初心者なので、祖母の家に住みはじめたことをきっかけに、少しずつ挑戦していこうと思っている。

祖母の庭を見渡してみると・・・

庭に毎年出てくる水仙。昔からあるオーソドックスな水仙。

畑に勝手に生えていた菜花。ちょいと花のやわらかそうな所をとって、おひたしにして食べてみた。少し苦みがあったけれど、春の味。

と、庭をぐるり一周してみても、今はあまり花が咲いていない。

いつか私も、本の中の彼女のように季節折々、庭から花を摘んで生けられるようになったらいいな・・・なんて思いながらも、何から手をつけていいのかわからないので、とりあえず土づくりからはじめることにした。

スウェーデンでもやっていたコンポストを作ろうと思ったら、祖母が昔使っていたコンポストボックスがあったので、それを使うことに。そしてそれともう1つ、父に大きな木枠を作ってもらい、そこに集めた落ち葉や雑草を入れて腐葉土を作ることにした。勝手に微生物くん達が良い土を作ってくれるんだから、すごいなーと初心者の私は、それだけでワクワクしている。

キッチンの近くにハーブコーナーを作りたい・・・とか、染料や素材になる草花を植えたい・・・などと妄想だけがむくむく広がり中です。

 

 

 

 

 

 

 

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