
2日目 この旅1番の目的の町 ナザレを目指した。
バスでリスボンから2時間くらいなのだが その道中も 景色に目が離せない。
花が咲き乱れている。
こんなレモンイエローの草原を見たことがあるだろうか。
かわいい風車 土壁の家 起伏の激しい土地に風力発電の風車が点々と立っている。

着いたナザレの町は 予想以上にステキな町・・・というより村
バスから降りたとたん噂のエプロンばあちゃんが向かいの通りから私目指して走り寄ってきた。
ここでは民宿が主流らしいと聞いていたので 私もその体験をしてみることに。
民宿というよりアパート貸のようで 思わぬステキな2日間のナザレ暮らしが始まった。
ナザレの町には鳥を飼っている人がたくさんいる。
あっちでも こっちでも ピーピー ピロピロ
私のアパートの上にも鳥が住んでいて 飼い主がアパートに帰ってくると 階段をのぼっていく間 口笛で その鳥と会話をしていた。

まるで夏のナザレ
太陽の日差しが強すぎて カメラのファインダーもろくにのぞけない

海沿いには観光客向けのお店が並んでいるが 1歩中に入ると洗濯物がプラプラ ナザレの人々の居住区だ。


これはおばあちゃんの服装のセット
ウールのショール 頭に巻くスカーフ エプロン スカート
そして足元はアーガイルやボーダーの靴下に黒いツッカケ
なんてかわいい組み合わせなんだろう

典型的なじいちゃんとばあちゃんのスタイル
ばあちゃん達の色合わせに 釘づけの私。
そう 私の目的はエプロン。
せっかくここまで来たのに 横目で見ているだけじゃつまらない。
しかし 写真を撮るにも人が相手なので 気を遣って後ろ姿くらいしか 撮れない。
みんなとてもかわいいエプロンをつけているのに どんなお店へ行ってみても 売っているのは しらけた白地に赤のチェックの上に黒いオンドリがプリントされているような みやげもののエプロンばかり。
道端でレース編みをするおばあちゃん。

ハンカチのような柄物の布を 白い糸でかがっていき 次はブルーの糸で そのまわりをさらにかがっていく予定らしい。
見たことのないようなとてもかわいいレースを編んでいる。
しかし すべてポルトガル語しか通じないので なかなか広がらない。
しょうがなく テクテク歩いていたら エプロンばあちゃん達が集う小さな手芸店を発見!
そこで私が見たのは・・・
そう、エプロンに縫いつけてある いろんな種類のテープや きれいな色のレース編み用の糸!
そうか、エプロンはばあちゃん達の手作りなのか。。。と気がついた。もしくはオーダーメイド。
ちょうど そこにいたおばあちゃんのエプロンについているテープも発見!
そのおばあちゃんはどうやらエプロンを新調するらしく 小さなチェックの生地を持っていて それ似合うテープをお店の人に選んでもらっている。
いろいろ聞きたいところだが 残念なことに さっぱり言葉がわからない。
私もばあちゃんを参考にしつつテープを選んで購入。

これは美術館で見た民族衣装。
頭のでっかいポンポンがかわいい。
そして柄on柄の組み合わせがとてもかわいい。
そしてとても幸運なことに英語をしゃべれる人に出会い 話しているうちに 町の縫い子さんを紹介してくれることになった。
まず1人目の女性。
今は伝統的なスカートは作ってないのよと言われ次の女性のところへ。
ドアの外から呼ぶと となりの家からエプロンばあちゃんが顔を出し どこか出かけたわよという。
そして向こうから歩いてきたおばあちゃんが あら あそこのスーパーにいたわよという。
そんな連携プレーのおかげで マリアに会うことができた。
エプロンの下のスカートはチェック。
マリアは普段着のエプロンではなく 伝統衣装のスカートを作っていた。

この細かいヒダのプリーツ

3mもの生地を細かく折りたたみつつ手で縫っていく。
生地はウール アイロンと圧力でプリーツを固定させる。
こうやるのよと 実演してくれたが とてもスピーディにプリーツを折っていく。
そうこうしていると近所のおばちゃんも伝統衣装を持って披露しに来てくれた。

これはもっと お祝いの時などにつけるような 豪華なもの。
マリアはこのおばあちゃんが着ているようなブラウスも縫っていた。
伝統衣装は7枚重ねのスカート

これもマリアの手刺繍。
7枚重ねのうち6枚目に着るスカート。
生き生きと 誇らしく彼女たちの伝統衣装を見せてくれた。おばあちゃんたちの愛情あふれる町だ。
みんながみんな知り合いで 会えば立ち話。町の至る所に井戸端会議の輪が。。。
そして私も2日目には 顔見知りのエプロンばあちゃんとごあいさつ。

1人たたずむ 犬

散歩中の ネコ
町の至る所で エプロンばあちゃんを見かけるたび その衣装のせいだか とても幸せな気分になり ナザレを発つのは最後の最後まで 名残惜しかった。
エプロンばあちゃんの町*ナザレ
太陽の国

1週間のポルトガルへの旅
着いたのは南国リスボン
初めて降り立ったポルトガルは、建物の感じや色、植物など 私の知らない異国な感じが漂っている。

ハトの町 リスボン

起伏が激しいリスボンの町もトラムやバスを使えばらくらく
このトラムの会社は カリス
町の中にはいくつかカリス社の運営するケーブルカーやエレベーターまである。

細い道もスルスル
トラム1台がようやく通りぬけられるような小道もあり 遊園地のアトラクション気分である。

なぜか色のせいか洗濯物にいつもひかれてしまう
そしてデコラティブな建物

ポルトガルについて何を知っていようか。。。
私は ポルトガルのナザレという町にエプロンおばあちゃんたちがいっぱいいるらしいよ という情報のみで ポルトガルを目指した。
ポルトガルの旗は こんな色だったんだな。。。 アフリカみたいなイメージ
ある日モダンミュージアムを見つけた


建物に巨大なレースがかかっている

Joana Vasconselosという人の作品。
彼女は日常にあふれているものを材料に作品を作っているのだが、私はこの巨大さと、アートとハンディクラフトの融合、子供達がのっかり たわむれ 触れるこの自由さに少々びっくりした。

ディテールを1つ1つ見て行くと気が遠くなる。そして中にはとてもかわいいパーツが出てくる。
パッチワーク、レース編み、クロッシェ、ビーズ、ニット・・・いろんな手法が盛り込まれている。
私の今回の旅でのポルトガルの印象は ハンディクラフトがまだ生活の中に残っている国。
パッチワーク、レース編み、クロッシェ、ビーズ、カーペットなどの織り物、ウール製品などあらゆるものに出会った。

そしてリスボンの町中には手芸店がものすごいたくさんあった。
布屋だけでも 何軒も。
そしてある通りは ほとんどその通りすべて手芸店。
どこからどうとっても楽しいポルトガルの旅のはじまりです。
ポスク

ポスクとはイースターのこと。
あまりこのイベントは日本人の私にはなじみがない。
ポスクには
そこらじゅうの家々にピンクや黄色の趣味の悪い派手な色の羽が飾りつけられる。
卵形のチョコレートが出回る。
キャラクターはうさぎ。
卵型の箱を買ってその中にお菓子をつめてプレゼント。
何か魔女との関係が。。。
卵の殻にペイントして飾り付ける。
子供達はほおかむりに赤いチークとそばかすをかき、かごを持って家々を回りお菓子をもらう。
1週間以上も休みがある。
そんなわけで、休みである。

そんなわけで明日から1週間ほど 旅行へ出ます。
羊な日々

近所に住む羊仲間のグニッラおばちゃんのおかげで エーランド島における羊情報が 入ってくる。
本当はグニッラと一緒に 羊の毛刈りを手伝いにいく予定だったのだけど、 都合が合わず、羊のオーナー1人で刈ってしまったらしいと グニッラが毛を届けてくれた。
そして 羊な日々のはじまり!
今回はゴットランド羊というだけあって 前回近所のカーレビ(今回はリッラフルト)の羊ファームからもらった毛より とても良質。
そしてどの子もゴットランド羊特有のグレーなんだけど みんなちがうグレー
羊油ぎっとりになりつつ 毛を洗う。
毛の洗い方 カーディングの仕方 長年の経験ゆえのコツも 何でもグニッラが教えてくれる。
洗う時の最後の段階でグニッラはオリーブオイルをちょちょいとたらす。
なので 私も必ずオリーブオイルをちょちょいとたらす。
洗うだけで何日も費やしたけど 毛はとてもやわらかく 驚くほど光沢がある。
グニッラ 羊 そして それから作るもの
すべてのつながりが なんだかうれしい。
よくあること
私のお気に入りの織り機の席は
日差しがいっぱい入る。

晴れた日の日差しの中
たん ととん
たん ととん
と織っていると
(それをトランス状態と表現する人もいたが)
幸せな空気に包まれ できることなら 永遠に織っていたいと思っていたところ
あなたの織り姿はまさに・・・
と話しかけられた私は
青とグレーのトップに 青いジーンズ そして 黄色いスカーフをしていた
そして私が織っていたのは
白地に青とグレー、そして黄色がアクセントに入っているスモーランド織りのブランケット。

そういうことはよくあることなのですが、不思議な偶然。いや必然。
このブランケットは学校の夏のお店の商品になる予定。
春の空気がもたらすもの
雪が雨にかわり
白い世界はアースカラーに

春の日差しのもと
鳥達はさえずり、草木も命を吹き返し、‘生’に満ち溢れる空気を肌で実感する。
長い寒い冬を越え やってきた春の喜びは
何にも代えがたい
生きる喜び






