2014-08-31
不思議な階段絞り
絞り染め。
体験程度にやったことはあるが、絞りに対して、さほど興味を持っていなかったように思う。
スウェーデンから帰国してから、日本の染織に少しでも触れたいと思い、細々と藍染めの教室へ通っている。
そこで先生が、絞り染めっていうのは1番藍染めの魅力を引き出しやすい技法です、なぜなら1枚の布に、濃い色から白までの多彩な藍色が表現できるからです。というようなことを言っていた。
確かに、絞って模様を作るからこそ、できる表現がある。
型染めにばかり興味を持っていた私だが、今年はなんとなく、絞りに挑戦してみようと決めている。
絞りと言っても、本当に様々な絞り方があって、その奥深さに私はびっくりしてしまった。
最近挑戦した、階段絞りと呼ばれるもの。
タイの手織りの茶綿地にちくちく縫い進めていく。これだけで何かアフリカの布の模様みたい。
もうひとつ絞りでびっくりするのは、とても時間がかかること。
小さな布でこんなに時間がかかるのだから、大きな布になると・・・大変だろうな・・・
全部縫い終えた後、糸をひっぱっていく。
そうすると、規則正しく折り紙のようにきれいに折りたたまれていく!大きさや絞り方によって、この絞った感じもオブジェみたいに見える。
藍で染めたあと、糸を解くと、このような模様が現れた。階段部分は細いラインで表現されている。
糸を切っていくときの、どんな模様がどんな風に出てくるのかを心待ちにしている時間が、たまらない。
ほー、こんな風になるのか。
じゃ、こういう風にしたらどんなになるのかな、こんな模様もできるかな・・・と考えていると無限だけれど、試作にこんなに時間がかかるのだから・・・
私の絞り修行はまだまだ遠い道のりのようです。
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