2013-01-30
八朔
八朔ってちょっと地味な存在。
私は毎年食べているけれど、もしうちで収穫できなければ、八朔なんて買って食べたりしないような気がする。
小さい頃は食べやすいみかんが好きで、その次が甘い伊予柑。苦みがある八朔はあんまり好きではなかった。そして、近年にいたっては、紅マドンナや甘平などの甘くておいしいみかんの登場で、さらに影に潜んでいる八朔くん。
しかし、今の私は・・・
毎日食べてもあきないくらいサッパリ味の八朔がおいしくてたまらない。
むしゃむしゃバリバリ八朔をほおばる。和風グレープフルーツのよう。(苦みとサッパリ感が)
新種の柑橘類に心奪われそうになっていた私ですが、それらの高級なみかん類は木も繊細でとても世話が大変と聞き、寒空の下、無農薬でも(少々ほったらかしでも)立派に育つ昔から親しまれている温州みかん・伊予柑・八朔を応援していこう!と秘かに心に決めたのです。
さて、お正月明けみんなで八朔の収穫をした。
こんな南国ちっくな写真ですが、この日ははじめて雪が降った、とてもとても寒い日でした。
みかん山の向こうに見えるのはまっ白な四国山脈、石鎚山。
斜面に脚立を立ててバランスをとるのはひと苦労。
おじちゃんはと言えば、スルスルと木にのぼってみるみるうちに収穫していた。
しなる木にもおかまいなく、枝から枝へと飛び移り、高い所もほとんど取ってしまった。
きっと子供の頃からこうやって採っていたのかなぁと、プロのような木のぼり収穫術に感心してしまった。
そして、1つは山の神さんに残しておくのだそうで、1つは収穫せずそのままにしておいた。
冬の愛媛のあたたかい景色でした。
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