2014-06-02
春のこと3
初夏どころか、真夏のような暑さのここ数日。
さて、いつの間にか過ぎ去ってしまった春の数カ月、私は何をしていたのかな?と考えると、ほぼ図案作りだった。
図案はちょちょいって描けるものではなく、私の場合、通常1つを仕上げるのに1カ月くらいはかかってしまう。
この春、取りかかった図案は2つ。
1つ目は、森の布。あの伊予柑の布と同じように、以前制作した森の布を、もう1度描き直し、生地巾大の大きな版で職人さんに刷ってもらうことにしたからだ。
基本は以前の森の布と同じなのだけれど、少し気になるところなどを手直ししつつ、図案を描いていく。
しかし、描けども描けども・・・終わらない。
この森は、私が住んでいたスウェーデンの北の方のイメージなので、描きながら、そこでの冬の日々や、春に聞こえるパラダイスのような鳥の歌を思い出したりした。
森のディテールをいっぱい詰め込んだ図案は、さてさてどのような版になって出来上がるのか、楽しみである。
そして、もう1つは新しい図案。
春夏秋冬をテーマに作った植物柄。
頭の中にある図案を形にするのは、自分でもどんな図案が出てくるのかワクワクドキドキする作業。
春から冬にかけて、季節と同様、ぐるりと回っている図案になった。
ふと、もし、今スウェーデンにいたら、全く違う植物を選んでいただろうなと思った。
それでも、リネンの花や、ナスタチウム、タンジーなどは、スウェーデンから帰ってきてから植えたもの。
和のような洋のような・・・図案になった気がする。
これは春の1部。フキやスミレ、ヘビいちご、麦、矢車草、ナスタチウム、ドクダミ、オニタビラコ、ハルジオン・・・
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