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2014-05-29

春のこと1

春を迎えて、春の陽気に浮かれていたはずなのに、いつの間にか、春に追われて初夏へ突入してしまった。

春ってば、忙しい。

山菜採りも逃せないし、畑に種を蒔くのだって、忘れちゃいけない。新しい図案だって仕上げたかったし・・・

ということで、春のお便りはすっかり抜け落ちてしまった。

今さらですが、春のことを少し書いておこうと思います。

今年初めて山で発見したミスミ草。別名雪割草。

落ち葉やどんぐりのベッドから出てきた小さい可憐な花の佇まいは、かわいすぎて、きゅんっとなってしまう。

そこを通った時に見かけたカメラコゾウのおじちゃん達をすごいなあ・・・なんて見ていた私は、その後、いつの間にかカメラコゾウ顔負けに、地面に向かってバシバシ撮っていた。

まだ山菜も生えていない山で見つけたのは、立ち枯れている植物達。

ドライブーケ。この立ち枯れている植物の姿にとても魅せられる。植物がどのような形になって、種をつけるのかを知らなければ、これだけを見て、生きている時の姿は想像しにくい。別の造形物になっている。

自然の造形物にはとうていかなわないなって思う。

これ以上のものはないから、何も作る必要なんてないなぁなんて、思いながらも、この脆く朽ちて行く造形美を捉えたくて、写真を撮ったり、絵を描いたり、何かを創作したりするのだなあとも思う。

その形は、それだけで、アクセサリーのよう。

初春に見つけた冬の落し物に、夢中です。

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