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2013-08-25

夏の日々

じっとポーズをとっている幼虫を見つけ、寝ているの?それとも蛹になるのかな?そういえば、蛹になる時、じっとしていたらいつの間にか蛹になるんだったかな?と首をかしげる。

身近なものについて、意外と知らないことが多くて疑問に思うことがいっぱいある。ラジオの夏休み企画、子供ラジオ相談に子供だけじゃなくて大人も相談できたらいいのにな・・・と思うくらい。

夏と言えば昆虫の季節。

ここ、祖母の家はあらゆる生き物が生息している。数で比較すると、わたくし人間達の方がマイノリティ。

特にハチはちょっとした恐怖。

ある日、私が靴下などを干すために、竹を組み、洗濯バサミを吊り下げ作ったハンガーピンチに、いつものように靴下を干していると、なぜかハチに威嚇されていると気づいた。

あれ?と思いちょっと離れて見ていると、青虫を持って小さな竹の穴へ入っていくではありませんか!その後2,3日、ハチがエサ探しに出かけるのを見計らって使っていたのだけれど、警備をしているハチの威嚇に負け、私はそのハンガーピンチを使うのをあきらめた。

普通のハチとは形が違っていたので、調べてみると、彼らはトックリバチ。

トックリバチと言えば・・・

庭の片隅で見つけたトックリの形をしたかわいい巣。かわいいおうちだなあ~なんて感心していたのに、ハンガーピンチに住みついたハチ達は、手っ取り早く、調度良いサイズのもの見つけてしまったみたい。いいものがあるよって仲間にも噂が広がり、私の作ったハンガーピンチは、トックリバチ住宅に。。。

卵を産んで、青虫などのエサに針で麻酔をかけ、運び、巣に貯めておくんですって。巣は、外敵が入らないように泥で穴を塞いでおく。そして、生まれた子供は中でエサを食べ、泥の壁を破って外へ出てくるのだそう。。。 青虫を運んでいるのも見たし、竹の穴は土で塞がれているし・・・間違いない。 この中に子供がいるのだろう。

それ、私が作ったんですけどーって言ってみてもハチには敵わないので、すっかりあきらめた。

 

夏のはじめ、気になっていた山岳博物館に抜け殻展を見に行った。(夏休みの子供企画!)

私が住んでいる祖母の家は、蝉の抜け殻だらけ。前々から蝉の種類を見分けられたらなーと思っていたのですが・・・ 今回の展示では蝉の殻で種類を見分ける方法があったり、チョウの幼虫が蛹になる早回し映像が見れたりして、私のハテナがちょっと解決した。

今年は7月7日から蝉が鳴き始めた。梅雨明けのニュースより先に、蝉が梅雨明けを知らせてくれた祖母の庭。第1号で見つけたのは、これ。

小さな蝉の抜け殻で、ニっと笑っているように見える。

産毛の1本1本や触角まできれいに抜け殻になると、抜け殻展にあったが、まさにその通り!

小さくてツヤっとしていて・・・おそらくヒグラシの抜け殻。1番に見つけたのがヒグラシというのは、ちょっと意外だった。

この辺のセミ勢力は圧倒的にクマゼミ。朝からシャウシャウシャウシャウと騒音レベルで合唱しているが、午後になるとアブラゼミの出番。でも数で見ると、やはりクマゼミの方が多い。

そんな中、クマゼミじゃないセミを見つけたり、声を聞くとうれしくなる。ツクツクボーシとか。

カエル君の下にいるのがニイニイゼミの抜け殻。

とってもちっちゃい。抜け殻展で、泥をかぶっているからすぐわかる、と書いてあったが、本当に泥で白く汚れている。

ある朝、起きたら網戸にニイニイゼミくん!どんな姿か見ようと、そ~と網戸を開けのぞいてみて、びっくり。

クマゼミやアブラゼミのようなのを想像していたら・・・

なんじゃこりゃ。ちょっと衝撃の姿。

そんなこんなで、私の夏は小さな発見の日々。このところ展示会が続いていて、夏だからどこかへ行くってことはなかったけれど、日常の中にも、今の季節だから出会う景色がある。

これはレンコン畑。

レンコン畑ってちょっと非現実な景色な気がする。お釈迦様の世界。

とにかくでっかい葉っぱに、美しすぎる大きなハスの花。

絵みたいなフォルム。時間を忘れて見とれてしまう。

夏の日々も、もうすぐ終わり。もうちゃんと庭では、秋虫が元気に鳴いている。

 

 

 

 

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