2011-09-23
糊置き10年・・・
外へ出ると新しい世界へ目を見開くと共に、また今までいた自分の世界についてもおのずと見えてくる。
なので海外へ出ると必ず、日本に立ち返ることになる。
スウェーデンではシルクスクリーンを学び、また歴史的な手法としてはブロック捺染なども試みた。
しかしそうしているうちに、日本の型染めはどうなのだろう・・・と気になってきてしまった。
そこで、帰国後愛媛の伊予絣の所で、絣の他、藍染めによる型染めも教えていると知り、行ってみることにしたのだ。
同じように布の上にパターンを作っていく作業ではあるが、やはり全く技法が違うので、勝手が違う。毎回とても繊細な日本のもの作りの精神に触れ、感慨深い思いでいっぱいになる。
先日初の糊置きを経験した。(糊置きとは、布に渋紙を切って作った型紙をのせ、その上に糊を置く作業。その糊の置いた部分は染まらない。) 先生の糊置き10年・・・という言葉で、その第1回目を経験する私はプルプル震えてしまった。(1人前に糊が置けるようになるには10年かかるそう・・・)
これが型紙。
糊置きされた図柄。糊はもち米のおいしそうな匂いがする。この糊を使いこなすまでには・・・まだまだ修行ですが、染めあがりが楽しみである。
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