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2011-02-11

日常

今日はマイナス4度だからあったかいね。

と言う。(マイナス14度の朝にくらべたら・・・ということなのだが)

外へ出る時は、ズボンの上にさらにナイロンのあったかいズボンをはき、雪用のブーツに足をつっこみダウンコートに身を包む。ふと考えると こういう格好はスキー場に行く時しかしないのに、ここでは日常着である。

外へ出ると顔を切るような冷たさが身を引き締める。

歩いていると 向こうから喜び興奮した犬の鳴き声が近づいてきた。

黒い犬を連れた 薄いブルーと白のウィンターウェアに身を包み、スキーの長い板をはいた女の子が、まるで犬ぞりのごとく滑ってくる。

あっという間に私を通りすぎ まっ白い道なき傾斜を横切り あっちの丘から現れ こっちの森に隠れと私の目の前の大画面を喜びに満ちあふれた犬の鳴き声と共に見え隠れする。

冬の色や音や空気を凝縮したような キラキラした光景だった。

こういうのが冬っていうのである。

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