toggle
2009-08-08

もうひとつのsとの出会い

 6月、ラップランドへ行った。
行けども行けども 森 森
しばらくたつと、植物が育つ境界線を越えた。そこから先は寒さで植物が育たないのだそう。
森 林 ・・・ 木の集まった文字を頭に思い浮かべていると、不思議となつかしいような気持ちがこみあげた。
森がたまに途切れ、湖が現れる。

そんな景色をあきることもなく、えんえんと眺めて、ついたところはムーミン谷のような山のふもと。
北の方へ来てから、昔の記憶と重なる場面がいくつかあり、なつかしいような喜びと、安堵感を感じていた。きっとその1つには、私が山に囲まれて育ったせいなのだろうと思った。
小さなことだが、ひとつ私の中のルーツを見つけた。
夜ごはんの買い物に出かけると、スーパーの裏でトナカイに出会った。
山に登ると雪の残る山の遠くの方で、トナカイの群れが見えた。
トナカイって。。。
私にとってのトナカイはあのサンタクロースのソリをひくトナカイさん。
有名人にでも会ったような気分である。
幸運なことにサーメ人の人に会う機会があった。
彼女の家の伝統の衣装やサーメの民芸品を見せてもらった。
素材は毛皮やトナカイの皮。細やかな刺繍やアクセントのきいた色使い、とても贅沢でおしゃれなものばかり。色も衣装のパターンもそこの家族(地域)ならではらしい。
肉を食べ、動物の皮や木、木の皮で身の周りのものを作る。
(今ではそんな直接的な生活ではないが)
すべてプロダクト化された日本にいた私は、このシンプルなそして堂々とした‘生’に、はっとした。

この自然の中で 自然の持つ清らかなエネルギーを感じる。
自然から学ぶこと、感じること、刺激されること感動することが、このインターネットにあふれる情報とは比べ物にならないくらいいっぱいあるんだと気づき、すべてのあらゆるものはこの自然から生まれていたんだと感じた。
この森、skogen (スウェーデン語で森という意味)の中
満ち足りた時間を過ごした。

昔、サーメ人の人達が使っていた家

トナカイさん達

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です