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diary

改装の様子 3

暑い夏。熱を発するパソコンに向かうことに気が進まず、つい気がつけば前回のブログを書いてから1カ月くらい経ってしまっていた。

その間にも着々と祖母の家の改装は行われている。

キッチンにも壁ができ、

まるで別人!(別家か・・・)

2階のここは塞がれるはずの場所をわがまま言ってロフトとして使えるようにしてもらった。

ステージ!

暗くて薄暗かった2階がこんなにも明るい!夏に一歩2階に踏み入れたなら一瞬で滝のような汗になっていたのに、断熱材のおかげで1階との温度差もさほどない。

古い家は曲線だらけでとっても大変なんだそう。そんな苦労を感じさせないほど1つも直線がない梁にぴったり沿って埋められている壁。まさに職人技。

この外との通路になっていた土間部分とその隣の部屋をアトリエに。

ここには水道やコンロが置かれる予定。大きなずん胴鍋で、ぐつぐつと植物染めをするのが今から楽しみだ。

それにしても大工さんってよく働く。

暑いですね~なんて言っても、シャワーのような汗をかきながらも、いやいや外で作業することを考えたら屋根のある場所での作業は何てことないですよと返ってくる。もう私が暑いなんて言えた立場ではない。

当たり前なんだけれど、できたものをポンって置くんじゃくて、材料が届いてそれを切って組み立てて作っていく様子に、家も1つ1つ手づくりなんだなーと実感する。

日々、家の移り変わりに、すごいなーと感嘆している。

 

 

 

 

2012-05-19 | about works, diary

つぶつぶバスケット

織って作ったバスケット

“つぶつぶバスケット”

以前ワイヤーを入れて織り、バスケット風に仕立てたことがあったのですが、今回はワイヤーを入れず麻の丈夫さ、硬さでバスケットに仕立ててみました。つぶつぶのテクスチャーが特徴。

持ち手もカズラで編むカゴのようにつけてみました。

中の布はストライププリント、そして底の布はハンプを柿渋で染めたものを使用。

 

これはバスケットにかけたりするのにも使えるコットンクロス。

昨日18日からヒナタノオトさん(http://hinata-note.com/)にてはじまった“旅する手仕事”展に出展中です。

 

 

 

 

2012-05-18 | diary

みかんの花

キンモクセイにも勝るいい匂いが漂うこの頃。

白い花が満開。

オレンジ色の実ばっかりに気をとられていて、みかんの花なんて気にも留めたことがなかった。

これははっさくの花。みかんも伊予柑もだいたい同じ形の花である。

しかしこんないいにおいだなんて!ますますみかんが好きに・・・

        (これは伊予柑の花)

ただいまえひめはいい香りで包まれております。

 

 

 

2012-05-11 | about works, diary

鳥の歌

                  fågel sång      ©2012 sun and snow

長い冬が明け、雪が解けると一斉に世界は生命力にあふれる。

花が咲き、若葉のグリーンに彩られ、春の日差しが眩しい中、聞こえてくるのは様々な鳥のさえずり。

そんな音はまるでパラダイス。

スウェーデンにいた春のそんな鳥のさえずりを思い浮かべつつ作った布です。

2012-05-10 | about works, diary

展示会のお知らせ

旅する手仕事―北欧編

2012年5月18日(金)~30日(水)

ヒナタノオトにて企画展に参加します。私のように北欧で学んだ方や他にも北欧にちなんだ手仕事をされる方々が参加しています。

とても残念なことに、都合が合わず、私自身は展示会へ行くことができないのですが、この新緑の美しい季節、北欧の風を感じに行ってみて下さい。

ヒナタノオト

12:00 ~ 19:00(土日18:00まで)木曜日休み

〒103-0024  東京都中央区日本橋小舟町7-13セントラルビル1階

www.hinata-note.com

 

2012-03-29 | diary, trip

鹿児島~奄美大島〈3〉

さて、遡って3月頭に行っていた旅行の続きについて書きます。

奄美大島2日目。新緑も美しく、まるで初夏のよう。

この季節にハイビスカスが咲いているのを見ると、やはり別世界!と思う。

この日は1日観光。

まず、大島紬の里に行ってみた。この泥染めの池には、泥染め発祥の地と書いてある。

木々に囲まれた美しい景色の中、泥の中に腰近くまで入り何度も何度も重ね染めをしている職人さんは、自然と一体になっているようだった。

この施設では、糸の泥染めからはじまり、大島紬の図案や整経、色差し、織りあがりまでの行程を見学しつつわかりやすく説明してもらえる。

まず、大島紬の図案を見てびっくり。点描画のように点で図案が描かれている。

大島紬では締め機と言って、縦糸を横糸で締めていく。糸でくくるのではなく、横糸で締めることで、あの点描のような図案を染め分けていくのだ。

そして、これがどこをどう締めるかという図案。

 

これは締められた後の糸。何回も説明を受け、実際見ていても、そしてこの図案通りに締めていくとはわかっていても・・・・あまりの気が遠くなる作業に理解しがたいものがある。これがまた縦糸と横糸とぴったり合って模様ができるなんて。。。

これは織っているところ。1列1列点を合わせて織っていく。織り進んでは、糸を針でひっぱったりしながら、模様をぴったりと合わせていくのだ。

私には見えないくらいの小さな点である。糸が細ければ細いほど点も小さく模様が繊細。

まだまだいくつもの行程を踏み、しかも分業制なので、たくさんの職人さん達の手を経て大島紬は生まれるのだ。つくづく、このようなもの作りを誰が考えたのだろうかと、遠い昔の人々の美意識の高さをはかり知れなく思った。

日本が昔から独自に培ってきた伝統や文化、知恵や暮らしを、改めてもっと誇るべきだと感じた。そしてもっと注目されるべき!だってこんなの、絶対世界中どこ探したって、日本にしかあり得ないと思う。

作業をしている職人さん達は、やはりお年を召していらっしゃる方が多い。特に分業制で行われている大島紬だから、どこかの役割の職人さんがいなくなってしまったら存続していけるのだろうか・・・と心配になる。時代が変わって行っても、大島紬に限らず、このように素晴らしい日本独自のものづくりは残って行ってほしいと願う。何か自分にできること・・・そのような立場ではないかもしれないが、考えずにはいられない。

そして、一度本物を見てみたかった田中一村記念館へ。(これは記念館の建物)

日本画なのだけれど、何か見たことない感じのもの。力強いけれど繊細。美しい色にも、はあ・・・と唸ってしまうような構図にも、なんと表現していいかわからないが、とにかく絵の持つ世界感すべてが素敵だった。彼の人生は壮絶だった。奄美で制作された絵は死ぬまで世に出ることはなかった。ただひたすら自分の描きたい絵のために人生をささげた人だった。

奄美の自然と流れる穏やかな空気、そしてその自然と共に生まれてきたものや、どこに行ってもやさしい島の人達に接し、満ち足りた2日間だった。

帰りに寄った福岡県立美術館で「糸の先へ」という展覧会が開かれていた。

この展覧会の冒頭の部分でこのような問いかけがあった。

太古の昔、糸を最初に発明したのはいったいどんな人なんでしょう。

植物や動物の短い繊維を撚り合わせ丈夫な糸を作る。そしてそれを織ったり編んだりすることで布を作り身を守ったり飾ったりする第二の皮膚を手にいれてきたと。

しかし、現代においてはあらゆるものが機会で生産され、機能的且つデザイン的にも優れた衣服も安く購入できる時代。それゆえに、糸1本1本が持つはかり知れなさに思いを馳せることもほとんどなくなってしまった、と。

その時、妙にはっとした。

この旅を通じ、またこの展覧会を訪れ、糸の魅力、そして糸が導く広く深い世界を目の当たりにし、その世界にますます魅せられているようである。

 

 

 

 

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