暮らしを作る
先月、借り暮らしをしていた実家から祖母の家に引っ越しをした。
祖母の家は改装したてなので、荷物を閉じ込めてある部屋以外は空っぽ。
何もないところに1から暮らしを作りあげるのはとても大変なことだなーとしみじみ感じた。
そう、なかなか片付かないのだ・・・
今までだって何回も引っ越しはしたことはあるし、スウェーデンにいた時は一軒家にだって住んでいた。
でもどこも、前に住んでいた人がいて、住みやすいように工夫して住まれていた家だったり、あらかじめ備品が揃っていたりしたから、あまり苦労なく自分のモノの位置を決められたのかなあと思う。
または、この家がファミリーサイズの家で空間が有り余っているから(選択肢が多くて)、なかなか決められないというのもあるかもしれない・・・。
とはいえ、恥ずかしながら、祖母の家をはじめ、両親の家を見ても、今流行りの断捨離とは無縁のように、モノであふれている。
しかしながら、今回ばかりはそれが多いに役立った。ほとんどの必要なもの(家具もすべて)は買わなくても揃った。古くても長く使えるものはやっぱりいいなと改めて思う。
(食器棚・ダイニングテーブル&イスにベンチ。どこにあったの?てみんなで顔を合わせたほど。)
(かわいい小さなキャビネット。座るタイプのライティングビューロー。奥の窓は増築の結果残ったらしい家の中にある不思議な窓。右の窓は開けたらテレビが出てくるようになってます。下にちょこんと置いてあるのは、朝聞いているラジオ。これは祖父のもの。)
モノがたくさんあるから、そしてなかなか捨てられないなら、代わりになるべく買わないようにしようと思った。
あ、あれがないと思うとついお買いものリストに書きたくなる私。そこで、100均なんかで安く買えるようなものでも、身近にあるもので代用できないかまずは考えてみることにした。
そういう目で何かを考えるようにすると、とても楽しくなる。そして案外なくても大丈夫なものが多いものだ。
洗濯した時、干すものがなくて困ったので、竹をただ格子にして組み、洗濯バサミを吊り下げて干すものを作ってみた。
それがなんだか、あのプラスチック製のものに干すより気持ちいい。あの形のもの(プラスチックのやつ)に干すものだと信じこんでいたような気がして、意外と何でもよかったんだなぁ・・と気づいてうれしくなった。
次は、うちにたくさん眠っている・・・ミカン箱。
今はプラスチックのキャリーカゴが主流だが、昔はすべて木製の箱だったらしい。重たくって、こんなミカン箱にミカンを入れたら、ただでさえ重たいのに大変な重労働だっただろうなと思う。
以前、親戚のみかん農家の人がもういらないから燃やすというのを聞き、母がもらってきていたのだ。
今回キャスターを付け、シンクや机下の収納やゴミ箱にしてみた。キャスターを付けると重たいミカン箱もコロコロ軽やかに動くので、これは良い!
という具合で、いつの間にか、はや2月である。
あれもこれもと考えるのは楽しいもので、家の外まで見はじめると・・・大変なことになる。
住んでいくうちに決まったり馴染んでいったりするものなのでしょうから、気長にやることにしましょう。