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2009-11-16

スローライフ is ハードライフ

 アンゴラヤギと羊の農場を訪ねた
羊さんの毛刈りを見せてもらうのが目的だ
羊さんはだいたい春と秋に毛を刈る
この秋毛刈りを見るのは 2回目
到着すると 羊さんはもう準備万端

バリカンでお洋服を脱ぐようにスルスル毛がはがされていく
中の毛は白く ほんわり 柔らかい

無事すべての毛を刈り ご褒美のおやつをもらって ちょっとにっこりな羊さん
ここは家族経営の羊とヤギ農場。
まず到着した時に出迎えてくれたのはにわとり達

やんちゃ坊主の2匹の猫の兄弟
牧羊犬2匹、ともう一匹の犬
いろんな種類のやぎと羊
動物王国のようなにぎわい
動物同士にもいろんな恋事情やら生活事情やらがあり、彼女の話を聞いていると大家族のような話だ。
ここにいるすべてのもの達を把握している。
どの子が問題を抱えていて、どういう行動が不満を持っていたり、機嫌がわるいのか、ハッピーなのかを知っている。
そして私たちが話を聞いている時は ぴょんぴょこ飛び跳ね ただの遊びたい盛りの元気のいい犬達だと思っていたが 
彼らは仕事になると顔色を変えた
この牧羊犬は彼女にとっては大事なパートナー 
彼なしには成り立たないそう

彼女の指示に従い 自由自在に羊を操る

羊と犬との関係
犬達にも 羊に対する敬意をちゃんと教えるそう
奥のコリー犬はケガをしていたせいで まだあまりトレーニングをしていないそうなのだが
私たちに少し見せてくれた
必死にトライする姿はさっきまでわんぱくをしていた犬とは別犬。。。
終わった後、緊張でなのか顎がガクガクしていた
私の日本での生活は・・・
どんな映画や本を見たとしても自分のまわりのあらゆるものを把握しているとはとうてい言えない
ここにある現実からはとても遠いところにあるような気がする
この羊さん達の毛は衣服のための繊維に
時には肉に 皮になる。
この日はもう一つ訪ねるところがあった。
皮の加工場
どんな現実を目にする羽目になるのか 少々ドキドキしながら向かったのは小さな加工場
もう外に血まみれの毛が山積みになっている 腐らないように大量の塩をまぶしてある
さっきのかわいい羊たちを見てほほえんでいた私たちの顔は 
あきらかにひきつっていた
オレンジのエプロンをかけた顔の色白いおじさんが大きなナイフを持って登場し
まず届いた生皮の余分な脂肪や肉を削ぎ落す作業から説明してくれた・・・

私たちは血なんて流れている世界を見慣れていない
でも私たちが食べている肉だって 身にまとっている皮製品だって
血が流れた後のきれいになった部分であって なんらこの現実と変わりはない
はずなのだが・・・ 
やはり見えていないことの方が多い世界に住んでいたんだな
back to basic
とういうタイトルを雑誌のどこかのページで見つけて
その時その言葉が妙に残った
何が自分にとって自然で どういう生活を選ぶのか
受け入れられる現実とそうでない現実もある
何を選ぶか
自分に正しく選べるようでありたいなと思う
 

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