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2011-10-04

キンモクセイのシロップ

キンモクセイの香りが頂点に達したその日、私は今年こそはと袋とハシゴを手にとった。

そう、昨年からこのいい匂いのキンモクセイでジュースを作りたいとずーっとたくらんでいたのだ。

スウェーデンには、大好きなフラーデルという白いかわいい花のジュースがあった。とってもとってもおいしくて、どうして日本にはこの花がないのかなあと、残念に思ったのだが、そこで全く違うけどこのキンモクセイの花を思い出したのだ。

念のため、毒があっては困ると思い、ネットで検索してみるとあの中国の桂花陳酒はキンモクセイの花で作ると知り、ひと安心。

作業の合間に外に飛び出しては花を手でハラハラ取りながら採取していった。

よくよく見ると花は小さな小さなブーケのように木にくっついている。

袋を見るとまぶしいくらいのオレンジの香しい小さな花々がたまっていた。かれこれ2時間くらい採取していたのに、わずかの収穫だったが、どんな味になるのか試してみようと持ち帰った。

フラーデルシロップと同じやり方で作ってみた。作り方は簡単。砂糖とお水とレモンの輪切りを鍋で沸騰させ(レモンは苦くなる前に取り除く)キンモクセイの花を入れ火を止める。蓋の付いた容器に入れ3日間放置。そして濾して熱湯消毒した容器に入れ保存する。

秋をぎゅっと閉じ込めたような芳醇なキンモクセイの香りがする黄金のシロップとなった。

少し寒かったので、シロップにお湯を注いで飲んでみた。

すると中国茶のような落ち着いた味と体をやさしく包む香りがアロマのようで、とってもおいしい!

秋の定番シロップに決まりです。

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