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2021-03-09

こどもとわたし

私自身のこと。私は長らく自分のやりたいことを追い求めてきました。

そして、そのせいか(?)遅く訪れた婚期、そして出産。ここ数年で私の生活は全く別物になりました。100%自分の時間をフルに使っていたのがだから、最初、この自分の時間が全く取れないストレスは大きく、慣れるまでにずいぶん時間がかかりました。今もそれでストレスが全くないと言い切れないのですが、妻になり母になり、、青虫が蛹になり蝶になるように、全く別物になる感じ。そして、初めて羽ばたく羽根の動かし方などわからず、もがいているような感じ。

主婦業も母業もきっと得意な方と思われがちですが、、いや、好きな分野だと自分でも思うのですが、なんて向いていないんだろう・・・と落ち込むことも多々。特に出産や育児についてなんて、それまで知らなかったまるで別世界!

初めて妊娠して、エコーの写真なるものをこんなかわいい写真が撮れちゃったみたいな感じで先生に渡された時、、私はなんじゃこりゃーってなった。こんな宇宙人のような生命体がここに??ちょこっと恐怖・・・未知の領域・・・。(今は、子どもたちにイライラしたり、いやいや期の手のつけられない感じが続いたりする時、たまにこの写真を出して見ては、生命の神秘、この原点を思い出してみます。君はこんなだったのか・・・て。)

そう言えば、アメリカに留学していた時、高校3年生の授業には、Child divelopmentとAdult Rolesという授業があったなあと思い出しました。Adult Rolesのクラスでは出産についても詳しく男女共々学んでいました。妊娠後期の大きなお腹の想定で、皆、数日間は大きな重りの入った衣装のようなものをお腹に背負い、よっこらよっこらと生活してみたり、数時間ごとに泣く赤ちゃんの人形を四六時中抱え生活したり・・・。(おもちゃのおっぱいをあげないと泣き止まないから、夜もそのたびに起きる)ちょっとした予行練習。(仮の夫婦も設定されていました!)

と、私はそんな授業を受けたこともあるけれど、、、出産後はえ?え?聞いてないよー・・・という感じでした。赤ちゃんのかわいさ、子供を授かっていいなーなんて淡い幸せなものだけを見ていて、誰も産後の大変さなんて話してくれなかったなーとその時は恨めしく思ったり・・・。 そして、子供の発達について、理論的に学ぶということはとても大事なんじゃないかなーと改めて思いました。ああ、そういう理由でこういう事をしているのか・・・とか、こういう状況になるのは健全に成長している証拠だなーとか、客観的に子供の行動を捉えられるとこちらの対応が全く違うように思います。保育士を目指す人だけでなく、日本でも一般的に皆が学ぶことであったら良いのになー・・・と。(この間無料で行われていた近くの大学での子育て支援の講座がとても面白く、もっと早くこういう事知っていたかったなーとか思ったのです。)

いろんな本を読んでみたり、気になる講座に足を運んでみたり・・・自分なりにどんな母であるべきか、、遅れ馳せながらも試行錯誤しながら、そして反省を繰り返しつつ、、、の日々。 ふと、ああ自分の対応ひとつでこどもの何かを決定づけるのが私は恐ろしくて一生懸命正しい母親であろうと模索しているのかな・・・と気づいた次第。そんな自分をまず認めること、そして、こうして自分を成長させてくれる子どもたちに感謝をすると共に、これからも柔軟に自分をアップデートさせていきたいなと思うところです。

2020年夏

只今上は3歳、下は1歳半、そしてまた5月に3人目を出産予定。。。これはもう、この未熟な私を成長させる試練として与えられたのだろうと・・・腹をくくり育児を楽しもう〜(しかない〜)です。

私の制作欲はお預けのままですが、それはそれで、あたためつつ。。。

この間、お友達のお手紙を整理していて、お友達が紹介してくれた文章に改めて目が止まりました。

「ヘヤ−インディアンは、人生を3つのグループに分ける・・・ひとつは仕事・・・ひとつは遊び・・・そしてもうひとつは祈り・・・。

そうして、子育てはそのなかの遊びに入る・・・。寒い長い冬の間、テントの中に小さなこどもがいると、いろんなことをしたり、言ったりして笑わせてくれたり、楽しい気持ちにさせてくれるからだ」 「ヘヤ−・インディアンとその世界」より

なるほどなーと思い、仕事・・遊び・・祈り・・・

2021年、これからの私の人生、そんな感じでいきたいな〜なんて。

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