2015-02-04
魔法の瞬間
制作をしている中で、私が最も好きな瞬間がある。
シルクスクリーンだと、版を重ねて刷り、色と色が重なり、新しい色が現れた瞬間。
染色だと、水に溶け出した色がその素材に染めついた瞬間。
それはもう、私が何かをしているわけではなく、まさしく魔法のようなものだ。
それが見たくて、作ることはやめられないのかもしれないなと思う。
さて、1月は毎日捺染作業をしていた。
なので、久々の染色作業は妙に新鮮で楽しい。
朝、まだ出始めた若いヨモギの新芽を取りに出かける。
煮出すと草餅のような匂いがたちこめ、それだけで幸せな気分になるヨモギ。
手前はとても良く染まった枇杷染め。
後方が淡い色のヨモギ。
自然の作る色にはやはり叶わないなあと思うのでした。
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