it’s a miracle world
巣箱を支える私の手の中で、ブルブル震える小さな命の震動が伝わってきた。
蜂がいっぱいいる巣箱を取り扱うなんて、怖いのかな?と、少々不安もあったけれど、行ってみると、恐怖心なんてものはまるでなく、未知なる蜂の世界にすっかり魅せられてしまった。
先日、日本ミツバチの蜂蜜採りに参加させてもらったのだ。
巣箱を置いてある光景は何度も見たことがあるけれど、その中がどういう風になっているかなんて見たことも、まして想像したこともなかった。
こもれびがキラキラして、神聖さを感じるような、とても空気のきれいな場所に巣箱はあった。
まずは、巣箱チェック。中の様子を下から覗いて、巣の出来具合いを見る。
ミツバチがぎっしり!巣箱いっぱいに詰まっていると、私では重たくて持ち上がらないほどだった。
巣箱をコンコンと小槌でたたいてミツバチさんを移動させる。下から見た巣はこんな感じ。
これは巣箱の下部分。開けると、入り口付近にミツバチの何倍もの大きさのスズメバチの死骸が・・・。
日本ミツバチたちは、皆で力を合わせこんな大きいスズメバチをやっつけることができるらしい。
作業している間も、花粉を集めて帰ってきた働きバチ達が巣に入ろうとしている。
足にいっぱい花粉をつけた姿はなんてかわいい!
天板をはずしたところ。この一番上の段のハチミツがつまった一番いい部分だけをいただく。(下段部分はまだ幼虫がたくさん入っている)
こちらは2つ目の箱。見て!こんなに対角線上にきっちりまっすぐに巣を作ってる!
ハチミツがつまった巣。ひとかけら口に含むと、想像以上の量のハチミツがジュワ~と口の中にあふれてくる。
こんなの食べたことないっ!と大興奮。ミツバチさん達が作る魔法の食べ物。
小さな6角形の巣にはオレンジや黄色の花粉が入っている。これを、ハチ達が作ってるなんて・・・
小さなミツバチ達が繰り広げる、奇跡のような営みに、感動しっぱなしの1日だった。