園芸1年生
園芸家っていうものに、憧れている。
つい買ってしまった苗や種をどこへでも植えるのではなく、ちゃんと計画を持って庭づくり、畑づくりができたらいいなあと考えるのだけれど、とりあえずどこへでも植えている私。
まだまだ、である。
さて、冬を越え春の気配を感じはじめた先月のある日、久しぶりの再会があった。
昨年植えていたニオイスミレさん。
ああ、生きていたのねと、うれしくなる。
上は立ち枯れているから、すっかり枯れてしまったと思っていたら、下から新しい新芽が出てきている!
これはダン菊。
これはレモンバーム。
冬の間、地上部は枯れていても、ちゃんと土の中で生きていて、あたたかくなった頃、太陽を目指して顔を出す。
1つ1つの植物のサイクルが頭に入っていない私にとっては、モリモリ出てきている新芽との再会は嬉しい発見。
こちらは春の味覚、フキノトウさん。今年は、足の置き場がないくらい、芽が出ている!
1日1日春の知らせが増えていく。
そういえば、なぜ春と秋に咲く花が多いか知っています?
この話しはラジオで聞いた話だけれど、植物は暑い夏、寒い冬をどうにかやり過ごさなければならない。だから、暑さに弱いものが秋に花を咲かせ、種の状態で冬を乗り切る。その反対で、寒さに弱いものが春に花を咲かせ、種の状態で夏を乗り切るんだそう。
種の状態で厳しい季節を乗り越えるには、春と秋にちゃんと花を咲かせなくちゃいけない。じゃ、どうして植物はその時期を知っているのか・・・
それは、植物達は、夜の長さを計っている!
これについてはちゃんと証明されているらしい。夏至の頃、陽が長くなり、夜が一番短い。冬至はその反対。夏至や冬至後2カ月で、だいたい1番暑いor寒い時期が来ることを知っているんだそう。植物はそれぞれに夜の長さを計っていて、植物によって開花期は異なる。
畑に一斉に黄色い花が咲き始めた今日この頃。
水菜の菜の花。冬中、切っては新芽が生えを繰り返し、重宝した水菜だが、急に花をつけはじめた。小松菜や白菜の真ん中にも黄色い菜の花がちょこんといる。春菊もルッコラも・・・
あ~みんなで計ったように花をつけ、種になる準備をしてるんだなーとあの話を思い出し、ほうーと納得する園芸1年生の春である。