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2013-10-09

動物園LOVERs

もう大の大人である私と妹は大の動物園好き。(2年前に動物園を久しぶりに訪れたのがきっかけで、それ以来よく行くようになった)

今日は大人こそ動物園へ!と声を大にして言いたい。子供が行くところだと鼻から決めつけられているような気がするのは何でだろう。私の場合においては、子供の時より断然興味深く、面白い場所なのである。

この夏にも、妹と二人近所のとべ動物園へ行った。あまり時間がなくて午後閉園前の2,3時間のひと時に訪れた。15時くらいはもう動物にとっては夜ごはんの時間帯で、高齢の動物達は、早々に獣舎へ帰ってしまっているところもあったり、飼育員さん達が掃除をはじめ、閉園前の静かな動物園だった。

最近生まれたアフリカ象の赤ちゃんやその家族にも会えなかったし、いろんな時間帯にあるイベントも終わっていて、残念だったけれど、それでも、この時間帯ならではの発見もあり、いつもと同じように楽しい時間を過ごした。

空飛ぶ(かのような・・・)フンボルトペンギン。

一方に誰かが泳ぐと皆それに続く。ターンをして皆が同じ方向へ戻っていく。あきもせず行ったり来たり・・・。

私達もあきもせず行ったり来たりを眺めていた。ここでは下から眺められるので、おなかや手、そして足の様子もまじまじと観察でき、鳥なのに魚っぽい!と見るたびに思う。そして、唯一間に合ったイベント、フンボルトペンギンのエサの時間。

目にも止まらぬ速さで水中の魚を一斉に食べに行く。さっきまでの優雅な泳ぎとは違い、迫力がある。

そして、手で魚をあげることもできるので、それを知ってるペンギンさん達は、上で待ち構えていて、かわいい!

とべ動物園には皇帝ペンギンもいる。

間近で見られる機会なんて、動物園に行かない限りないよなあ。。。と思い、中にいるピーチくんに会いに行った。

ちょっと哀愁が漂うピーチくん。

なんと皇帝ペンギン、1千万円くらいするんですって。

とても貴重な動物。

妹から、今動物園が危機に面してるって聞いた。少子化で子供が減り、レジャーの多様化で、動物園への客足が減っているということと、今は変わりつつあるのかもしれないけれど、もともと日本の動物園では「繁殖」に重きを置いていなかったせいで、個体自体が減ってしまい、大型動物などが亡くなってしまうと、それを新たに購入する費用がなく、空っぽの檻があったりするのだそうだ。このままだと動物園自体が日本からなくなってしまうかもしれないって。

私はヒグマの獣舎の前で立ち止まった。檻の棒が前に立っているものの、クマと私の距離はすぐ目の前。

私はスウェーデンにいた頃、よくクマに襲われて亡くなったというニュースを聞いたり、ラップランドの方へ行った時、家の近くに足跡があったとか聞いていたので、クマが目の前に現れた時のシュミレーションを頭の中で繰り返していた。

どうしても、助かるイメージがなくて、クマに出会ったら終わりだなあ・・・と思ってたんだけど、今こんなに目の前にいる。

あまりにでっかくて、檻の中にいるのにちょっとびびって足が引けた。私の方を見つめるクマが、いつ豹変して、私に襲いかかってくるのか、いや、こちらの恐怖心を悟られたらだめだっ・・なんて頭の中でアワアワしていたら、やさしい目をしたクマは背を向けて歩いていった。

この時、ようやくプチ再現だったけれど、クマと対峙し恐怖心を感じたことにより、ああ、世界にはこんなにもいろんな動物が生きていて、人間だけの世界じゃないんだよ。って自分の小さな世界が、ぐんって大きくなった気がした。

やっぱり、大きくて、どう猛な動物のお世話をしている飼育員さんはすごいなーってつくづく思う。前にトラのエサを食べる風景を見せてもらったけれど、お腹をすかせたトラは、檻に入っているとは言え、背筋が凍りそうなすさまじい迫力で、大人も皆、固唾をのんで見守っていた。その時は鳥の生肉を食べていたけれど、カリカリ骨の砕ける音まで聞こえた。

今回1番の大興奮エリアはライオンのガオパーク。

とべ動物園では、今まで難しかった多頭展示が実現している。見上げるとメスライオンが寝ていた!手がおおおっきい。このガオパーク、ガラス越しに、ライオン達に近づくことができる。

以前なかなか近くに寄ってきてくれなかったのに、今日は暑いからか日影のガラス寄りに集まってくる!

後ろ姿もかっこいい。

かたや、オスライオンは・・・

ちろっとべろを出して、無防備にお昼寝。人間が作った寝床やお休み処をちゃんと使っている姿を見ると微笑ましくなる。

私と妹のアイドル、カバのゆいちゃん。

去年はまだちっちゃくて、お母さんに泳ぎを教えてもらっていたのに、大きくなっていてびっくり!

そして衝撃の・・・

正面顔。なんだか横から見た顔と前から見た顔が違い過ぎて・・・。お母さんとお父さんが寝てしまい、1人つまらなさそうで、ちょっと私達に興味を持って近づいてきている様子。

そして、面白かったのは、行く時に、けたたましい鳴き声で叫びながら、プールをグルグル泳ぎ回っていたアシカ達が、帰る頃には、すっかりみんな就寝していたこと。

そして足と手を畳んでみんな丸くなって寝ている姿がなんともかわいかった。

普段訪れる時間帯では見られない光景。

かわいいだけじゃない、動物園の魅力がいっぱいある。

動物を知ることで、世界や環境に目を向け、学ぶことができる。

アフリカゾウのアフくんとリカちゃんがアフリカの孤児院から来たって私は初めて知った。

アフリカには、人間によって親や家族を殺されたみなし子ゾウを保護する施設、ゾウの孤児院があるらしい。

リカちゃんはみなし子で育ったから、自分が子供を授かった時、育て方が分からず、育児放棄をしてしまった。

書ききれないほどのドラマがあるけれど、飼育員さん達の努力で、今では2頭目のトムくん、そして3頭目のトアちゃんも生まれ、リカちゃんは立派な母ゾウとなり、(トムくんは多摩動物園へ行っちゃったけど)とべ動物園では、仲良しアフリカゾウ家族に会うことができる。

とべ動物園の魅力はまだまだ書ききれないのですが、長くなったので今日はこの辺で・・・。

休みの日にはぜひ動物園へ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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