暮らしの中の信仰
昔はお寺や神社など全く興味がなかったのだが、今になって、昔の人々の暮らしと共にあったお寺や神社についてもっと知りたいと思うようになった。
実家に帰ってきて、四国には八十八カ所があり、近くにだってたくさんお寺があるのにまともに行ったことがないなと気づいた。それから少し近辺のお寺は行ってみたのだが、1つ1つ特徴が違っていてやはりおもしろい。
この間石鎚山へ登ろうと2度目の試みをしたところ、またしても雨と霧のため登山はあきらめざるを得なかったので、代わりにその帰り道にあった岩屋寺へいった。
思ったより道が急で、さっきまで石鎚登山をしようとしていた人かと疑うほど、私はハーハー息が切れていた。標高700mらしい。
まさに
荘厳。。。
岩と建物が同化しているようだった。
こんな険しい山の中にある岩屋寺。八十八カ所を巡るお遍路さんはどんな気持ちでここまで来るのだろうか。まさに修行・・・
以前、祖母の家の改装に取りかかる前の大掃除をしていた時、ある神棚から次から次とえびすさんと大黒さんの置き物が出てきた。小さな神棚に、こんなにたくさんいたなんて!とびっくりしたほどだった。この家を長年見守ってきたえびすさんと大黒さんに対面し、うれしくなったのと同時に、やはりそれはどういうことなのか気になってきた。
父に聞くとそこは確かえびすさんと呼ばれていた気がすると言う。えびすさん・・・
この間、鳥取の友人宅へお邪魔した時に、そこのおばあちゃまにお会いした。その家はとても古い家で、とても立派な神棚がいくつかあった。おばあちゃんに聞くと、やはり昔の家にはどこの家にもそうやってえびすさんがあったのだそう。これがえびすさんで、こっちが庚申さん、あそこがかまどの神様で、こっちが年神さん。ひゃ~いっぱい神様がいる!
私の知りたいことを教えてくれるこんなおばあちゃまが近くにいたらどんなにいいだろうとうらやましく思う私。もっと私も祖母にいろいろ教えてもらっておくんだった・・・と今さらながらに思う。
縁あってか訪れたえびすさんの総本社、美保神社。(島根)
とても独特な造りをしている。まさに神話の世界。
昔の暮らしと信仰。まだまだ私の興味は尽きません。
*おまけコーナー*憧れのスタイル
岩屋寺のふもとにいたおばあちゃん。
ミノ!
鳥取の友人のおばあちゃん、絣スタイル