2011-03-06
不思議な再会
私がスウェーデンですばらしい!と思うものの1つに 図書館がある。
ここウメオの図書館と言えば 外見からして すごいこと間違いなしにでっかい。 図書館のカフェまで併設してあって 若者がパソコンを広げたりくつろいでいる姿を外から見ては訪れる機会を楽しみにしていた。
昨日その図書館へ初来館。
あまりに広くてゆっくり歩いていろいろ物色していたら半分も行きつかない間に手に持ち切れないほど本を抱えてしまっていた。
ここにはスウェーデン語と英語の書物だけでなくあらゆる国の言葉の書物がある。
試しに日本語のところを見てみた。そこで思わぬ1冊の本を手にした。
エレナ・ポーター作 「パレアナの青春」
それは幼稚園生の頃大好きだったポリアンナ物語の原作の小説だった。あまりにもポリアンナが好きで母にその当時生まれてくる妹にポリアンナという名前にしようと提案していたことを覚えている。ポリアンナのよかった探しはその後も何度か思い出すことがあったのだが、まさか こんなところで再会するとは・・・
そしてつい 一夜にしていっきに読み干してしまった。
偶然の出会いにうれしさを感じると共に また改めて 彼女の生き方に憧れと尊敬を抱いたのだった。
―なに1つ楽しみのなさそうなところに
1番多くの楽しみがかたまっている。
地に落ちる1枚の木の葉は
音をたててもたてなくてもかならずなにかの喜びをもたらしてくる―(小説の中に登場する詩)
無もしくは苦からでさえ喜びを生み出す 精神力と想像力と忍耐力。
同じ1日なら 同じ時間を生きているなら不幸でいるより幸せでいるほうが幸せにきまっている。
そんな単純だけど難しいことをとても簡単に教えてくれた本だった。
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