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2010-10-27

秋の山

朝、母が

今日しかないかもしれない。 と言う。

私もそんな気がして、2人で車を飛ばせば家から30分で行ける 皿が峯という山へ向かった。

そう、せっかく2年ぶりの日本で過ごす秋だというのに、紅葉を見ないわけにはいかないのだ。

この辺の山へ行くのは 前にいつ行ったのか思い出せないくらい久しぶりだ。

ここは風穴と呼ばれるところ。 1年中岩と岩の間から風が吹いているらしい。

どうりで 寒い。

やはり少し遅い訪れのようだったが、それでも秋の山の空気を思いっきり吸い込んだ。

久しぶりの山。

見たことのない花やら木。そしていろんな形の葉っぱが落ちている。

拾い癖のある私は、地面ばかり気になってなかなか前へ進まない。

おもしろいものがいっぱい。

あ、こんな色の葉っぱが!と手を伸ばしたら

危ない危ない、虫だった。

マツタケの香りがするところ 杉の香りがたちこめるところ

レッドカーペットのごとく赤い葉っぱが敷き詰まっているところ

柔らかい落ち葉の上をさくさく歩く。

いつまでも歩いていられそうだった。

でもやはり 日差しの中でも寒さがしみ 冬の気配を感じた。

さて、

これが本日の収穫。

家に持って帰ってみると、より色が鮮やかに見える。

いつも自然の色にはとうていかなわないなと思う。何色って言えないほど同じ赤をとっても透き通った深みがある。

そんな色をとりあえずじいっと見つめておく。

次何か色を作る時こんな色に近づけたらいいなと。

数時間の散策だったが、澄み切った空気をいっぱい吸い込み、秋を満喫した。

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