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diary
2010-04-15 | in Vickleby, Uncategorized

は・ は・ はる


ポルトガルから 帰ってきたら 家のまわりが ブルーのマットに変わっていた。
確実に春は来ている
・・・はずなのだが
まだまだ 寒い。
今でも雪がちらついたりする。
誰かがいたずらで雪だるまを作って置いてあるのを見て ぶーっとふくれる私。
こんなの春じゃない 冬だー。
今年は春の到着が遅れている。 そういえば まだたんぽぽも出てきていない。 去年の今頃はあまりにもたんぽぽが生えているので タンポポコーヒーでも作ろうかと友達と話していた気がする。
そして牛や羊も まだ外に出ていない。
花の移り変わりが美しいエーランド島
寒さゆえにか 花達の生命力も 強く感じる。
まだまだ毛皮の帽子に真冬のジャケットの私。
衣替えができるのは もう少し先・・・
花の美しさに元気をもらいつつ 春を待つ。

2010-04-13 | diary, trip

柄マニア

 ポルトガルで 町を歩いていて タイルを見つけると ついカメラを向けてしまった。

こんな柄に覆われている建物がいっぱいある。
柄でいっぱいなのに 建物はおしゃれで清楚な感じがする。


暑い日差しのポルトガル
建物の中は 驚くほど ひんやりしている。
寒いスウェーデンから ひと時の夏の日差しを浴び 世界の違う国の人達と交流をした このひと時は とても貴重な喜びの時間だった。

2010-04-12 | diary, trip

黄色い町と水色の町

 リスボンからエヴォラという町へ向かった。
ナザレ行きの景色とは全く変わり 緑が生い茂った 草原と森が永遠と続く。
着いたのは黄色い町 エヴォラ

ここも城壁に囲まれた古い町
目的のアライオロス行きのバスを調べ 町を散策

黄色い丸い 幸せなものが いっぱいだ・・・
エッグタルトとチーズタルト
ローカルなバスへ乗り込み アライオロスの町へと向かった。
ちなみに一日2本しか出ていない。
バスに乗っている方々も 旅行者がいなくなりローカルである。

ハンチング帽に首にいっぱいしわが寄ったおじいちゃん達。
オリーブの木 そして牛や羊がいっぱいいる とてものどかな景色が続く。
ラジオから アコーディオンの音楽が流れてくると バスの運ちゃんはボリュームアップ。

砂かと思ったら 白い花
音楽も手伝ってか とても幸せなひとときだった。
そして着いた水色の町は ひと目で好きになった。

カーペットの町 アライオロス

これはリスボンの美術館で見た 昔のカーペット
アライオロス産だった。

今でもこうしておばあちゃんたちが手でカーペットを作っている。
昔から伝わる伝統の模様。

お城の方に登っていくと 花が咲き乱れ オリーブの木 ミカンの木 そして聞こえるのは動物の声だけ
なんとものどかで そして特別な感じ。

体からふーって力がぬけるように 何もないんだけれど 滞在したくなるような 町だった。

2010-04-10 | diary, trip

日本とポルトガル

 
遠い昔 海を越えて このポルトガルから日本にやってきたもの達について 思いを馳せてみた
こんな遠い 別世界と つながっているなんて 不思議である。

これがまさに カステラの原型と言われているお菓子。
ポルトガルの食べ物は とてもなじみ深いものが多い。
天ぷらやコロッケ。
金平糖やボーロ。
滞在中 なつかしい瞬間を何度か味わった。

エッグタルトもなつかしいやさしい味。

関係ないかもしれないが、 ポストもなんか なつかしい。

2010-04-09 | diary, trip

Obidos

Nazareを発ち Caldas da Rainha(カルダス・ダ・ライーニャ)へ立ち寄り Obidos(オビドス)へ
小高い土地にあり 城壁に囲まれている町だ。
また他の町とも全く違う雰囲気が漂っている。

街角にもたくさん花が咲いていて 本当にきれい。
そしてこの町で アーリンダばあちゃんに出会った。
アーリンダばあちゃんは全く英語がわからず 私は全くポルトガル語がわからない。
アーリンダばあちゃんはそれでもめげずにいろいろ話してくれる。
半分でもわかったら どんなにおもしろいだろうと 思うのだが なすすべもない。
たった半日の滞在だったオドビスで 思わぬことにも アーリンダばあちゃんの家に行き ひと休みし、そして町をめぐるツアーをしてもらった。(ちなみにポルトガル語である)腰痛持ちのばあちゃんには この石畳の急な坂道だらけの町は とても大変そうなのに いろんな小道を行ったり来たり 真夏のような日差しの中 アーリンダばあちゃんとゆっくりオドビスの町を歩いた。

そう、ばあちゃんの家にはやはりたくさんの手仕事のものがあふれていた。
ナザレでみんなが編んでいたような ふちかがりレースやスウェーデンと同じような裂き織りのマット。(色の雰囲気はポルトガル風)パッチワークのクッションにベッドカバーはウールのローゼンゴン。
そして食器はカルダス・ダ・ライーニャの町で見たような(陶器が有名な町)この地方のものが並んでいる。
言葉も通じない 違う国の小さな町に ばあちゃんができた。

私の部屋の向かいの家の小窓に 縫い物だか編み物だか 手仕事をする人の影が見えた。
何があるわけではないのだけれども とても愛おしく思った町だった。

2010-04-08 | diary, trip

エプロンばあちゃんの町*ナザレ


2日目 この旅1番の目的の町 ナザレを目指した。
バスでリスボンから2時間くらいなのだが その道中も 景色に目が離せない。
花が咲き乱れている。
こんなレモンイエローの草原を見たことがあるだろうか。
かわいい風車 土壁の家 起伏の激しい土地に風力発電の風車が点々と立っている。

着いたナザレの町は 予想以上にステキな町・・・というより村
バスから降りたとたん噂のエプロンばあちゃんが向かいの通りから私目指して走り寄ってきた。
ここでは民宿が主流らしいと聞いていたので 私もその体験をしてみることに。
民宿というよりアパート貸のようで 思わぬステキな2日間のナザレ暮らしが始まった。
ナザレの町には鳥を飼っている人がたくさんいる。
あっちでも こっちでも ピーピー ピロピロ
私のアパートの上にも鳥が住んでいて 飼い主がアパートに帰ってくると 階段をのぼっていく間 口笛で その鳥と会話をしていた。

まるで夏のナザレ
太陽の日差しが強すぎて カメラのファインダーもろくにのぞけない

海沿いには観光客向けのお店が並んでいるが 1歩中に入ると洗濯物がプラプラ ナザレの人々の居住区だ。


これはおばあちゃんの服装のセット
ウールのショール 頭に巻くスカーフ エプロン スカート
そして足元はアーガイルやボーダーの靴下に黒いツッカケ
なんてかわいい組み合わせなんだろう

典型的なじいちゃんとばあちゃんのスタイル
ばあちゃん達の色合わせに 釘づけの私。
そう 私の目的はエプロン。
せっかくここまで来たのに 横目で見ているだけじゃつまらない。
しかし 写真を撮るにも人が相手なので 気を遣って後ろ姿くらいしか 撮れない。
みんなとてもかわいいエプロンをつけているのに どんなお店へ行ってみても 売っているのは しらけた白地に赤のチェックの上に黒いオンドリがプリントされているような みやげもののエプロンばかり。
道端でレース編みをするおばあちゃん。

ハンカチのような柄物の布を 白い糸でかがっていき 次はブルーの糸で そのまわりをさらにかがっていく予定らしい。
見たことのないようなとてもかわいいレースを編んでいる。
しかし すべてポルトガル語しか通じないので なかなか広がらない。
しょうがなく テクテク歩いていたら エプロンばあちゃん達が集う小さな手芸店を発見!
そこで私が見たのは・・・
そう、エプロンに縫いつけてある いろんな種類のテープや きれいな色のレース編み用の糸!
そうか、エプロンはばあちゃん達の手作りなのか。。。と気がついた。もしくはオーダーメイド。
ちょうど そこにいたおばあちゃんのエプロンについているテープも発見!
そのおばあちゃんはどうやらエプロンを新調するらしく 小さなチェックの生地を持っていて それ似合うテープをお店の人に選んでもらっている。
いろいろ聞きたいところだが 残念なことに さっぱり言葉がわからない。
私もばあちゃんを参考にしつつテープを選んで購入。

これは美術館で見た民族衣装。
頭のでっかいポンポンがかわいい。
そして柄on柄の組み合わせがとてもかわいい。
そしてとても幸運なことに英語をしゃべれる人に出会い 話しているうちに 町の縫い子さんを紹介してくれることになった。
まず1人目の女性。
今は伝統的なスカートは作ってないのよと言われ次の女性のところへ。
ドアの外から呼ぶと となりの家からエプロンばあちゃんが顔を出し どこか出かけたわよという。
そして向こうから歩いてきたおばあちゃんが あら あそこのスーパーにいたわよという。
そんな連携プレーのおかげで マリアに会うことができた。
エプロンの下のスカートはチェック。
マリアは普段着のエプロンではなく 伝統衣装のスカートを作っていた。

この細かいヒダのプリーツ

3mもの生地を細かく折りたたみつつ手で縫っていく。
生地はウール アイロンと圧力でプリーツを固定させる。
こうやるのよと 実演してくれたが とてもスピーディにプリーツを折っていく。
そうこうしていると近所のおばちゃんも伝統衣装を持って披露しに来てくれた。

これはもっと お祝いの時などにつけるような 豪華なもの。
マリアはこのおばあちゃんが着ているようなブラウスも縫っていた。
伝統衣装は7枚重ねのスカート

これもマリアの手刺繍。
7枚重ねのうち6枚目に着るスカート。
生き生きと 誇らしく彼女たちの伝統衣装を見せてくれた。おばあちゃんたちの愛情あふれる町だ。
みんながみんな知り合いで 会えば立ち話。町の至る所に井戸端会議の輪が。。。
そして私も2日目には 顔見知りのエプロンばあちゃんとごあいさつ。

1人たたずむ 犬

散歩中の ネコ
町の至る所で エプロンばあちゃんを見かけるたび その衣装のせいだか とても幸せな気分になり ナザレを発つのは最後の最後まで 名残惜しかった。

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