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2015-11-24

小さきもの 2

前々から鳥を見るのは好きだったけれど、この間、川辺に群れているカモなどの鳥を観察したり、水路で水浴びをしているセキレイのカップルを見かけた時、確実に私の鳥を見る目が変わってしまったなと、ふと感じた。

うこっけいのクロ&ギンちゃんを飼い始めてからというもの、毎日の日々に鳥と過ごす時間ができ、犬みたいに賢い訳ではないけれど、全く性格の違う二羽を観察するのは面白く、こんな別の生き物が、私という人間に慣ついてくれていることがなんだかかわいい。

そして、最近出会ったこの本。

その影響もあり、小さき鳥達がかわいくてしょうがない私。

移動図書館で、こんな青い本を手にとった。

見えないくらいうっすらと、金色の文字でSold for a Farthingと書かれたタイトル。

中表紙のかわらしい模様。

それだけで、どんな内容かも知らず、私はこの本をすっかり借りることにし(翻訳者が梨木香歩さんだったこともあり)家でわくわくしながら本を開いた。

この本はある小さなスズメの生涯について、一緒に暮らしたキップスさんが書いたものだった。

私はスズメといつか意思疎通できないかと夢見ていた小さい頃を思い出した。

そんな夢みたいな本当の話!

生まれてから、老衰で亡くなる12年と7ヶ月 と少しの生涯について書かれているのだけれど、この小さき存在からその時代の人、また世界中の読者など、多くの人が勇気と愛をもらったに違いない。

そんな芸も知恵もないうちのうこっけいクロ&ギンちゃんですが、朝からご飯を催促するピヨピヨに目を細めている私である。

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