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2013-04-15

しっとりとした1日

作業がここ最近忙しく、どこにも行かないと決めていたのだけれど、

山へ行くと聞いて、つい、いてもたってもいられなくなり、急遽同行することに決めた。

山と言っても、駐車場から20分くらいで頂上まで行けるらしいと聞いていた。

昨日までいい天気だったのに、私が唯一行ってみようと思ったこの日は、あいにくの雨。

近年、私は雨女になり下がってしまった気がする。(前までは晴れ女だと自負していた・・・)

その日の目的は牧場でソフトクリーム&山の頂上でお弁当。晴れていたらうきうきなのだけど、雨は強まるばかり。

それでもせっかく来たのだからと、ぬかるんだ牧場へ。

この春生まれた子ヤギさん達。

真っ黒い牛がかっこいい。

何よりこの山々のロケーション、ところどころに巨大な石が点在する地形も不思議で、とても良い景色だった。花もとてもきれいに植えてあり、鶏も放し飼いでたくさん飼っていた。自然と人と動物と、調和の取れた関係に憧れを抱きつつ、ふと以前訪れた農場を思いだしていた。(2009年11月16日のブログ

濡れた山々は緑がいっそう輝き、雨の山もいいもんよねと思う。

今日はあいにくの雨で山はやめておいた方がいいねえ。今日は滑ると危ないからねえ・・・と牧場の人は言っていたが、私達は予定通り山へ向かった。

途中で不老長寿の水と書かれているところに車を止め、グビグビ水を飲んでいると、前に大きな石が落ちているのに気づき、2人がかりで石をよけた。それを見ても、今日は誰もここを通っていないにちがいない。

駐車場から20分なんて聞いていたものだから、私は気軽に歩くハイキングのイメージでやってきたのだが・・・

わりと険しい道のりだった。雨のせいで、歩く道が小川のようになっていたりしたので、もう私の足はぐっちゃぐちゃ。

雨&風の悪天候の中、たった私達だけがいる山。このまま進んで大丈夫なのだろうかという不安を少し抱きつつも、登った。20分でもなく30分でもなく、40分はかかった。

頂上付近に神社があり、そこへ着くと雨が止んだ。

奇跡的に雨があがったので、予定通り頂上でお弁当を食べることができた。

しかし、風は相変わらず吹きさらしていて、なかなか晴れ間が出てくれない。せっかく頂上へ来たのに景色が見えないのは、本当に残念である。

頂上にはあけぼのつつじが咲いていた。今年はシカの被害で花芽が少ないんですって。この花を見たのは初めて。桜みたいに先に花だけ咲いているので、大きい桜の花みたいに見える。これが満開で、しかも晴れていたら、どんなにきれいな景色だろう!!と想像してみると、心から残念に思った。

あけぼのつつじも良かったが、この樹齢1000年とも言われる大杉には目を見張った。あきらかに他の木と違う。1000年もここにいるなんて・・・

どうしてもこの木の大きさは写真では伝えられない。とにかくとっても大きい。枝ぶりも不思議で、生きて動きそうな形をしている。

この後、それまでの天気がうそのようにピッカリ晴れたのだけど、雨にぬれた山の空気と、瑞々しい緑が、私を浄化してくれたようで、足取りも軽く帰路についた。

雨のおかげで、苔の緑がきれいだった。そして滝の迫力もすごかったし。

しっとりとした雨は、私にとっても恵みの雨となったようです。

 

 

 

 

 

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