春の庭観察
外へ出てびっくり。
祖母の家は寒いので、私は冬の間ずっとニット帽を被っていた。外出時だけではなく、家の中でもだ。忘れて被ったまま寝てしまうこともあるほど・・・
それで外へ出ると、ニット帽が季節外れに思えるようなあったかい日差しが!
あわてて、ニット帽を脱ぎツバ付きの麻の帽子を被った。
祖母の家の庭の植物について、まだ把握しきれていないが、それだからこそ、どこで何が開花するのか日々の楽しみでもある。
これは自慢の花桃。丸い蕾がかわいい。
昨年ほとんど花がつかず、枯れてしまったのかと思っていた枝垂れ梅に今年は点々と蕾がついていた。
枯れ木に花を咲かせたように、ポツポツと花が開いていて、うれしくなった。生きていた!
何せ、祖母の家の木は老木が多い。一昨年、裏にあった伊予柑の木はたくさん実をつけた。それを最後に昨年は枯れて倒れてしまったのだ。最期にがんばったんだなあ・・・と思うと切なくなる。
桃、梅に続いて開花したのは、椿。
椿の花を見るたび、この花の形って乙女だなあって思う。古風なような純粋で凛とした感じがする和の花。
これはブローチみたいな椿。
祖母の家には椿もいろんな種類がある。家の前にある椿の木は不思議にも2種類の花が咲く。そういえば、祖父は接ぎ木が上手だったそう。
接ぎ木と言えば、柿の木も枝によって渋柿と甘柿があり、何も把握していない私達には、ロシアンルーレットのような柿の木なのだ。木のこととか、畑のこととか、祖父や祖母に聞きたいことがたくさんあるのになーって今更ながらに思う。
老木が長生きできますように・・・と祈ることくらいしかできない私。剪定と虫取りはやらなきゃね。
最近うちの庭&畑は鳥達でにぎわっている。よほどエサ(すなわち虫君!)がたくさんあるのだろう。
ヒヨドリにジョウビタキ、メジロ、モズ、シジュウカラ、カワラヒワ。こんな身近でバードウォッチングができるなんて!
(ジョウビタキのオス)
あたたかい日差しに嬉しそうな鳥達や草木につられ、つい私のテンションもあがる。