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2010-07-10

ばあちゃんといちご

 ばあちゃんは必ず私の帰りを待っている。
いつも奥の部屋に座っていて 私は帰ると少しだけ一緒に座って話す。
今日はどうだった?とばあちゃんはにこにこして聞く。
そして今日の出来事を話す 私とばあちゃんの日課。

奥の部屋
ばあちゃんは毎日いちごを食べる。
そして朝ご飯の時には 私にもいつも いちごをくれる。
今日は帰るのがちょっと遅くなったので ばあちゃんは寝てるかな・・・
と思ったらやっぱり奥の部屋に座っていた。
そしていつものように話していると
あ、そうそう いちごを食べるかい?と言う。
お隣りの人が買い出しに行くというので またいちごを買ってきてもらったのよ、と。
きっと一緒に食べようと待っていてくれたのだ。
いちごに生クリームと牛乳をかけて食べるようなので私も真似をする。
夏の日差しをぎゅっと閉じ込めたような甘い甘いいちごだった。
そんなばあちゃんとの日々もこの週末で終わり。
本当に束の間だった。
ひょんなことからここに滞在することになり そしてまた思いがけず引っ越すことになった。
タイミングや人との関係や自分の都合や いろんなことがくるくると絡まり このようなことになったのだけど 幸運にもここでしばらく過ごすことができて とても幸せに思う。

ばあちゃんと毎日一緒に朝ごはんを食べるテーブル
きっと いちごの季節になると ばあちゃんを思い出すだろうな・・・

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